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スケーパー研究所活動理念

「みる」ことで世界と再び出会う

スケーパー研究所は、SCAPERの調査研究を通じて、普段見過ごしてしまう都市風景を「みる[1]」ことを人々に促します。SCAPERは意図がはっきりしない存在であり、観察者が能動的に「みる」ことではじめてその意味が浮かび上がります。私たちスケーパー研究所は都市風景のなかに率先して意味を見出し、その多様性を社会に伝えることを使命としています。

リアルとヴァーチャルを交差させ、世界を豊かにする

スケーパー研究所は、SCAPERのリアルとヴァーチャルを交差[2]させ、異なる立場や背景の人々が創造的に交流する場を提供します。異なる経験や視点が交換されることで、都市空間に新しい魅力的なアイデアが生まれ、社会にポジティブな影響を与えることを目指しています。

目の前にいない他者との関係性をも顕在化する

スケーパー研究所は、曖昧な存在であるSCAPERには目の前にいない他者との関係性をも喚起するポテンシャルがあると考えています。異なる背景や文化の他者、時間を超越した他者、そして自然界の他者から、わたしたちは何かを贈与[3]されています。そのような他者からの贈与を積極的に受け取り、異なるかたちで受け渡すことで、柔軟で包括的な社会の形成を図ります。

  • 1.みる
    スケーパーは作為か偶然かが曖昧な存在ゆえに、探さなければならない。それは、「わたし」を通して世界を「みる」行為そのものであり、メディア等の情報を確認する受動的な行為とは異なる。
  • 2.リアルとヴァーチャルを交差
    「リアル」は物理空間(PHYSICAL SPACE)、「ヴァーチャル」は情 報空間(INFORMATION SPACE)を指し、相互に浸透し合う都市空間のあり方を示している。観察者たち(Observer)は物理空間でスケーパーを探し出し、調査書をそれぞれの視点で作成して情報空間にアーカイブする。そして、目[mé]や近藤良平ら発信者たちはその調査書を参照しながら新たなスケーパー(SCAPER)を物理空間に生み出していく。都市へ向けられるまなざしが多様化して情報空間が膨らめば膨らむほど、物理空間も多様で可能性に満ちたものになっていく。
  • 3.贈与
    誰がどのスケーパーを仕掛けたのかは一切明かされない。目[mé]や近藤良平ら発信者たちがささやかに世界に解き放った「ギフト(贈与)」である。これらのギフトを受け取る義務や返礼の義務が生じるが、ここでも「曖昧さ」は重要であり、見逃したり、勘違いした場合でも許容される。

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