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現代アートチーム目[mé]からのメッセージ

⼈を景⾊として捉えることとはどういうことなのか。そんな、ふとした思いから考えはじめたSCAPERという活動ですが、まだまだ実験的で未開の段階です。スケーパー研究所は、都市や建築の思考を起点に、より広義な視線をSCAPERに向けています。特にSCAPERを調査する「調査書」では、観察者である調査員の恣意性(想像や妄想、時に勘違いさえ)を含みながらSCAPERの実態を調査されています。また、「調査書」の情報は、発信者(SCAPERを⽣み出す現代アートチーム⽬[mé]や、振付家/ダンサーの近藤良平⽒など)にも提供され、今度はその「調査書」を元に、発信者が新たなSCAPERを⽇々⽣み出しています。スケーパー研究所 所⻑の⽥⼝陽⼦⽒は、これをインド哲学の「梵我⼀如(ぼんがいちにょ)」に喩え、「都市を形成する⼈々の関係の中にある種の循環を⽣むシステム」として考察を深められています。SCAPERの展開に、紛れも無い「実態調査書」でありながら、⾃ずと虚構性が含まれるスケーパー研究所の「調査書」が介⼊することで、⾃⼰と他者の関係、更にはそれらが織りなす「都市」というものを、もう⼀度新たな視線で捉えさせてくれるような、そんな予感を抱いています。

調査書を閲覧する現代アートチーム[mé]と所長

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