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調査書について

スケーパー研究所でSCAPERの分析資料として活⽤されている調査書について解説します。下図は調査書の例になります。SCAPERがいる風景を探し出して写真撮影かスケッチをし、SCAPERの特徴を記述して調査書を作成しています。

調査書は、上段・中段・下段で構成されています。上段には、日付欄、場所欄、タイトル欄があります。タイトルはSCAPERの特徴を端的に捉えるものとして重要です。中段には調査写真を貼り込むか、スケッチを描きます。写真やスケッチは、SCAPERそのものにフォーカスするよりも、景色がメインとなるような構図とします。また、SCAPERの特徴をわかりやすくするために、文字、図、吹き出しなどで書き込みをします。下段の備考欄には、SCAPERがどのような特徴をもつか、できるだけ客観的に記述した上で、SCAPERについて考察します。

SCAPERは観察者の主観により発見されるものですが、一般的な意味に囚われているとなかなか発見できないかもしれません。主体が意図しない要素を捕らえるカメラという道具を用い、また、できるだけ客観的な記述に基づくことで、SCAPERのどのような特徴が新たな意味の生成にかかわっているのかを分析することができると考えています。

なお、スケーパー研究所の研究所員および調査員は、当研究所の調査ガイドラインや調査員倫理行動規範などの講習を受け、プライバシー保護とコンプライアンス遵守について学んでから調査書の作成に取り組んでいます。

調査書の例 調査書の例

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