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スケーパー研究所のコンセプト

スケーパー研究所は、SCAPERを景⾊を異化させる存在と捉え、都市・建築論の観点からその調査研究に取り組んでいます。さいたま国際芸術祭2023では、SCAPERの調査を通じて⼈々が視点を交換する場をつくりながら、その視点をSCAPERの再現に引き継ぐ仕組みを作動させます。

このような取り組みを通じて、通常⼆分された関係とされる主体と客体は実際には相互に作⽤し合い、境界が曖昧で、流動的な関係にあることをわたしたちの実感に引き寄せたいと考えています。そして、多様な視点から都市を「みる」ことがもたらす可能性について考えてみたいと思います。

具体的には、私たちの研究は、SCAPERを探し出し、その特性に関する調査書を作成することから始めます。調査書にまとめられた情報は当研究所でアーカイブされ、SCAPERの特徴や出現傾向などの解明のための分析資料として活⽤されます。

また、調査書の蓄積であるSCAPERアーカイブはスケーパーを発信するクリエイターである現代アートチーム⽬[mé]、振付家/ダンサーの近藤良平⽒、両者によるスケーパーらによって参照され、新たなSCAPERの再現にも⽤いられる可能性がありますが、その実態は私たちに明かされることはありません。研究所員と調査員は再現されたSCAPERを含め、さらなる調査を⾏います。

このような反復的な取り組みにより、スケーパー研究所はSCAPERに関するより深い理解を⽬指します。再現されたSCAPERを調査することによって、SCAPERが作り出す独特な風景や現象をより深く理解することができると考えています。

都市空間におけるSCAPERと観察者の関係 都市空間におけるSCAPERと観察者の関係

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